このブログを読むことで子宮内膜症の漢方での考え方について知っていただけたらと思います。
- 子宮内膜症、チョコレート嚢胞とは
- 子宮内膜症の漢方での考え方
子宮内膜症
子宮内膜症とは
子宮の内膜の組織が、子宮以外のダグラス窩、卵巣などで増殖する疾患です。
子宮内膜症は女性の6%~10%に発症するとされています。
子宮内膜症のなかでも、卵巣に子宮内膜が入り込むと、チョコレート嚢胞といいます。
子宮内膜症については、youtubeのmama女医ちえこ様の動画が大変わかりやすいです。こちらの動画を参考にして、病院の受診をおすすめします。
子宮内膜症の症状
子宮内膜症の症状としては、生理痛、出血が多い(月経過多)、腰痛などがみられます。
- 生理時の出血が多い(月経過多)
- 生理痛
- 腰痛
子宮内膜症の原因
子宮内膜症の原因ははっきりわかっていませんが、月経逆流説がいわれています。
本来排出されるべき生理血を排出しきれず、逆流し、卵巣などへ子宮内膜が入り込んでしまいます。
子宮内膜症の治療法
子宮内膜症の治療法としては、低用量ピルなどのホルモン剤を使用します。薬物治療で改善されない場合や腫瘍が大きい場合は手術療法が選択されることがあります。
子宮内膜症の漢方での考え方
漢方で考えると、子宮内膜症の原因は瘀血です。
瘀血が原因ですが、なぜ瘀血ができるのかを考える必要があります。
瘀血をつくりやすい体質として、気滞、痰湿、気虚、腎虚があります。
瘀血
血の巡りが悪い状態を「瘀血(おけつ)」といいます。
瘀血があることで、腫瘍を作りやすくなります。
気滞
気の巡りが悪い体質を気滞といいます。
気滞があることで、血の巡りが悪くなり、瘀血をつくります。
痰湿
痰湿は身体に溜まるヌメリのことです。
痰湿があることで、瘀血と合わさりやすく、瘀血と痰湿の集まりをつくりやすくなります。
気虚
身体の機能が低下した状態を気虚といいます。
気虚になることで、血を巡らせる働きが弱くなり、瘀血をつくりやすくなります。
腎虚
腎は生命力の源であり、加齢とともに弱っていきます。
腎虚があることで、血を巡らせる働きが弱くなり、瘀血になりやすくなります。
子宮内膜症の漢方薬
子宮内膜症は体質と症状から漢方薬を選びます。
生理痛が強いときは折衝飲などで瘀血を巡らせます。
出血が多いときは止血に働く漢方薬をつかいます。
瘀血に対応しつつ、気虚、気滞などの体質を同時に改善していく必要があります。
漢方薬は体質によって、使用する漢方薬も異なります。
子宮内膜症でお悩みの方はお気軽にLINEからご相談くださいませ。