コレクション: PMSにおすすめの漢方薬6選|それぞれの特徴と違いを徹底比較

この記事では、PMSに使われる代表的な6つの漢方薬について、それぞれの特徴・違い・使い分けを漢方薬剤師の視点から解説します。読み終えるころには、ご自身の症状に合う1剤が見えてくるはずです。

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この記事の内容

  • PMSの原因と漢方の考え方
  • PMSの漢方薬6つの選択肢
  • あなたに合う漢方薬のセルフ診断
  • 6つの漢方薬の特徴と違い
  • 多角的な比較表(症状/体質)
  • よく似た漢方薬の使い分け(ペア比較)
  • 失敗しない選び方の3ステップ
  • PMSにおすすめの食べ物・生活習慣・ツボ

PMSの原因と漢方の考え方

PMS(月経前症候群)は、生理予定日の3〜10日ほど前から起こる、精神的・身体的な不調の総称です。生理が始まると症状が軽減または消失するのが特徴です。主な原因は、生理前の女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)の急激な変動と考えられています。

PMSの主な症状

  • 精神症状:イライラ、怒りっぽさ、気分の落ち込み、不安、涙もろい、集中力低下、眠気
  • 身体症状:頭痛、腹痛、腰痛、乳房の張り、むくみ、吐き気、めまい、肌荒れ、下痢・便秘

漢方では「気滞」と「瘀血」で考える

漢方では、PMSの多くは「気滞(きたい)」=気の巡りの滞りが原因と考えます。気の巡りが悪くなることで、イライラ、胸の張り、消化器系の不調などの症状が現れます。

これに加えて、以下のような要素が絡み合ってPMSの症状を作り出します。

  • 気滞(きたい):イライラ、胸の張り、気分のふさぎ、のどのつかえ
  • 瘀血(おけつ):下腹部痛、頭痛、肩こり、のぼせ、生理痛
  • 血虚(けっきょ):気分の落ち込み、疲労感、めまい
  • 水滞(すいたい):むくみ、めまい、頭重感、吐き気

どの要素が強いかによって、選ぶ漢方薬が変わります。PMSは複数の要素が同時にあることが多く、複合的な処方(気を巡らせながら血を補うなど)が使われることが多いのも特徴です。

PMSの漢方薬|まず知っておきたい6つの選択肢

PMSに使われる漢方薬は数多くありますが、当店で特によくご提案するのは以下の6種類です。それぞれの一言特徴を先に押さえておきましょう。

  • 加味逍遙散(かみしょうようさん):イライラ・のぼせ・情緒不安定がメインのときに
  • 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):むくみ・めまい・冷え・貧血気味のときに
  • 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):生理痛・のぼせ・下腹部痛・肩こりがあるときに
  • 抑肝散(よくかんさん):ちょっとしたことで怒ってしまう・カッとなるときに
  • 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう):気分がふさぐ・のどのつかえ・吐き気があるときに
  • 芎帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん):産後・更年期にひどくなったPMSに

どれもPMSに効果が期待できる漢方薬ですが、効くポイントが違うため、誤った選び方をすると効果を感じにくいことがあります。次の章で、ご自身に合うタイプをセルフ診断してみましょう。

あなたに合う漢方薬は?6つのタイプ別セルフ診断

PMSの漢方薬は「メインの症状」で選ぶのがわかりやすいです。以下の質問に答えていくと、ご自身に合う漢方薬がわかります。

STEP1:PMSでもっとも気になる症状はどれですか?

  • イライラ・のぼせ・情緒不安定 「加味逍遙散タイプ」
  • むくみ・めまい・冷え 「当帰芍薬散タイプ」
  • 生理痛・下腹部痛・のぼせ・肩こり 「桂枝茯苓丸タイプ」
  • 怒りっぽさが強い・カッとなる 「抑肝散タイプ」
  • 気分がふさぐ・のどのつかえ・吐き気 「半夏厚朴湯タイプ」
  • 産後・更年期からひどくなった 「芎帰調血飲第一加減タイプ」

診断結果の見方

  • 加味逍遙散タイプ:イライラ・情緒不安定
  • 当帰芍薬散タイプ:むくみ・めまい・冷え
  • 桂枝茯苓丸タイプ:生理痛・下腹部痛
  • 抑肝散タイプ:怒り・カッとなる
  • 半夏厚朴湯タイプ:気分のふさぎ・吐き気
  • 芎帰調血飲第一加減タイプ:産後・更年期

セルフ診断はあくまで目安です。複数のタイプにまたがる場合や、判断に迷う場合は、漢方薬局でのご相談をおすすめします。

PMSの漢方薬6選|それぞれの特徴と違いを徹底比較

ここからは、6つの漢方薬の特徴を「効くタイプ」「配合生薬」「他の漢方薬との違い」の3点から詳しく解説していきます。

①加味逍遙散(かみしょうようさん)

こんな方におすすめ

  • 生理前にイライラが強くなる
  • のぼせやほてりがある
  • 気分の浮き沈みが激しい
  • 疲れやすく、肩こり・頭痛もある
  • 胸や脇が張る

配合生薬と働き

柴胡(さいこ)・薄荷(はっか)・当帰(とうき)・芍薬(しゃくやく)・白朮・茯苓・甘草・生姜・牡丹皮(ぼたんぴ)・山梔子(さんしし)で構成されています。逍遙散(柴胡・薄荷が気を巡らせ、当帰・芍薬が血を補う処方)に、熱を冷ます牡丹皮と山梔子を加えた処方です。気滞と血虚に加えて、のぼせ・イライラといった熱症状にも対応します。

他の漢方薬との違い

加味逍遙散の最大の特徴は「気を巡らせ、血を補い、熱を冷ます」の3つを同時に行える点です。PMSの精神症状(イライラ・情緒不安定)にのぼせが加わったケースに向きます。「PMSの漢方薬」といえばまず候補にあがる代表処方です。同じ気滞でも、怒りが強すぎるなら抑肝散、気分のふさぎが強いなら半夏厚朴湯と使い分けます。

②当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

こんな方におすすめ

  • 生理前にむくみが出る
  • めまい・立ちくらみがある
  • 冷え性
  • 疲れやすく、貧血気味・顔色が悪い
  • 比較的やせ型・虚弱体質

配合生薬と働き

当帰(とうき)・芍薬(しゃくやく)・川芎(せんきゅう)・茯苓(ぶくりょう)・白朮(びゃくじゅつ)・沢瀉(たくしゃ)で構成されています。当帰・芍薬・川芎が血を補って生理を整え、茯苓・白朮・沢瀉が余分な水分を巡らせてむくみを取り除きます。「血を補う」と「水分を整える」を兼ね備えた処方です。

他の漢方薬との違い

当帰芍薬散の最大の特徴は「血虚+水滞」に対応する点です。加味逍遙散が「気を巡らせる」中心なのに対し、当帰芍薬散は「補って水を整える」処方で、虚弱体質・冷え性の方に向きます。むくみ・めまい・冷えが中心の症状で、体力が低めの方に最適です。「三大婦人薬」の一つとして、女性の体質改善に幅広く使われます。

③桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

こんな方におすすめ

  • 生理痛・下腹部痛が強い
  • のぼせ・顔のほてり
  • 肩こり・頭痛がある
  • 比較的体力がある
  • 生理の経血に塊が混じる

配合生薬と働き

桂皮(けいひ)・茯苓(ぶくりょう)・牡丹皮(ぼたんぴ)・桃仁(とうにん)・芍薬(しゃくやく)の5つの生薬で構成されています。桂皮・桃仁・牡丹皮が滞った血(瘀血)を巡らせ、生理痛・下腹部痛・のぼせを改善します。「瘀血を取り除く」代表処方です。

他の漢方薬との違い

桂枝茯苓丸の最大の特徴は「瘀血」に特化している点です。加味逍遙散が「気」の滞り、当帰芍薬散が「血の不足」に対応するのに対し、桂枝茯苓丸は「血の滞り(瘀血)」を取り除きます。生理痛が強い、経血に塊が混じる、下腹部痛が強い方に向きます。「三大婦人薬」の一つで、体力のある方の女性の不調に幅広く使われます。

④抑肝散(よくかんさん)

こんな方におすすめ

  • 生理前にちょっとしたことでカッとなる
  • 怒りっぽくなる・家族に当たってしまう
  • 感情のコントロールが難しい
  • 歯ぎしり・筋肉のこわばりがある
  • 神経が高ぶって落ち着かない

配合生薬と働き

釣藤鈎(ちょうとうこう)・柴胡(さいこ)・当帰(とうき)・川芎(せんきゅう)・白朮・茯苓・甘草で構成されています。「抑肝」の名のとおり、高ぶった「肝」を抑える処方です。釣藤鈎・柴胡が気を巡らせて怒りを鎮め、当帰・川芎が血を補って神経の高ぶりを和らげます。

他の漢方薬との違い

抑肝散の最大の特徴は「怒り」に特化している点です。加味逍遙散が「イライラ+のぼせ・疲労感」など幅広い症状に対応するのに対し、抑肝散は「怒り・カッとなる」感情に直接アプローチします。同じ精神症状でも、怒りが前面に出るタイプに向きます。イライラでも複合的なら加味逍遙散、怒り一辺倒なら抑肝散、と使い分けます。

⑤半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

こんな方におすすめ

  • 生理前に気分がふさぐ
  • のどがつかえる感じがする
  • 吐き気を伴う
  • ため息が多い
  • 気分が晴れない

配合生薬と働き

半夏(はんげ)・厚朴(こうぼく)・茯苓(ぶくりょう)・蘇葉(そよう)・生姜(しょうきょう)で構成されています。蘇葉・厚朴が滞った「気」を巡らせ、半夏がのどのつかえや吐き気を和らげます。ストレスによるのどのつかえ(梅核気=ばいかくき)の代表処方です。

他の漢方薬との違い

半夏厚朴湯の最大の特徴は「気の滞りによる、のどのつかえ・吐き気」に特化している点です。加味逍遙散・抑肝散が「イライラ・怒り」に対応するのに対し、半夏厚朴湯は「気分のふさぎ・のどのつかえ・吐き気」に対応します。PMSで吐き気が強い(検索でも多い症状)、気分が沈むタイプの方に向きます。

⑥芎帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)

こんな方におすすめ

  • 産後・更年期からPMSがひどくなった
  • 疲労感と気分の不安定が同時にある
  • 気血が消耗している感じ
  • 授乳中でも使える漢方薬を探している
  • 気血を補いながらイライラも整えたい

配合生薬と働き

当帰・川芎・地黄・芍薬などの血を補う生薬に、気を巡らせる生薬を加えた処方です。産後や更年期に不足しがちな「気血」を養いながら、滞った「気」を巡らせてイライラを和らげます。補う働きと巡らせる働きを兼ね備えています。

他の漢方薬との違い

芎帰調血飲第一加減の最大の特徴は「気血の消耗が背景にあるPMS」に対応する点です。産後は出産で気血を消耗し、更年期はホルモン変化で気血が不足しがちです。他の処方が「気を巡らせる」中心なのに対し、芎帰調血飲第一加減は「補いながら巡らせる」処方で、体力低下時のPMSに向きます。授乳中も服用できるのも特徴です。

6つの漢方薬を多角的に比較

6つの漢方薬の違いを、複数の視点から一覧で比較してみましょう。

【比較表①】メイン症状別の適応

漢方薬 イライラ むくみ 生理痛 気分のふさぎ
加味逍遙散 ◎ 強い
当帰芍薬散 ◎ 強い
桂枝茯苓丸 ◎ 強い ×
抑肝散 ◎ 怒り特化 × ×
半夏厚朴湯 × × ◎ 強い
芎帰調血飲第一加減 ◎ 強い

 

【比較表②】漢方的なタイプと体力の目安

漢方薬 漢方的なタイプ 体力の目安
加味逍遙散 気滞+血虚+熱 中くらい〜やや虚弱
当帰芍薬散 血虚+水滞 やや虚弱・冷え性
桂枝茯苓丸 瘀血 中くらい〜体力あり
抑肝散 肝の高ぶり 中くらい
半夏厚朴湯 気滞 中くらい
芎帰調血飲第一加減 気血両虚+気滞 やや虚弱・産後/更年期

 

【比較表③】使い方と特徴

漢方薬 使い方の目安 特徴
加味逍遙散 生理周期に合わせて継続 PMSの代表処方、幅広い症状に
当帰芍薬散 3か月以上の継続 体質改善型、女性の基礎処方
桂枝茯苓丸 3か月以上の継続 瘀血体質の改善に
抑肝散 生理前1〜2週間 怒りが強い時期に
半夏厚朴湯 生理前1〜2週間 ふさぎ・吐き気の時期に
芎帰調血飲第一加減 産後・更年期に継続 授乳中も服用可


よく似た漢方薬の使い分け|ペア比較で違いを深掘り

「2つの漢方薬で迷う」というご相談も多くいただきます。PMSの漢方薬でよく比較されるペアを取り上げ、それぞれの違いと選び方を解説します。

加味逍遙散 vs 当帰芍薬散 vs 桂枝茯苓丸|三大婦人薬の使い分け

この3つは「三大婦人薬」と呼ばれる女性の代表処方です。それぞれの適応が異なります。

  • イライラ・のぼせ・情緒不安定が中心 → 加味逍遙散(気滞+熱)
  • むくみ・めまい・冷え・貧血気味 → 当帰芍薬散(血虚+水滞)
  • 生理痛・下腹部痛・肩こり・のぼせ → 桂枝茯苓丸(瘀血)

体質と症状の目安として、当帰芍薬散は「やせ型・冷え性・虚弱」桂枝茯苓丸は「体力あり」加味逍遙散は「その中間で精神症状もある」タイプです。PMSでは、まずこの3剤から自分に合うものを見つけるのが基本です。

加味逍遙散 vs 抑肝散|イライラタイプの使い分け

どちらも精神症状に使いますが、症状の出方で選びます。

  • イライラ+のぼせ+疲労感+肩こりなど複合的 加味逍遙散
  • 怒り・カッとなるが前面に強い 抑肝散

加味逍遙散は「幅広い精神・身体症状」に対応するオールラウンダー、抑肝散は「怒り」に特化した処方です。PMSで家族や周囲に当たってしまうことに悩まれる方は抑肝散が向くことが多いです。両方を組み合わせることもあります。

加味逍遙散 vs 半夏厚朴湯|気滞タイプの使い分け

どちらも気滞(気の滞り)に使えますが、症状の方向性が異なります。

  • イライラ・のぼせ(熱の方向)→ 加味逍遙散
  • 気分のふさぎ・のどのつかえ・吐き気(沈む方向) 半夏厚朴湯

同じ気の滞りでも、加味逍遙散は「熱を伴って上に上がる」タイプ、半夏厚朴湯は「詰まって沈む」タイプに向きます。PMSでイライラする月と落ち込む月がある方は、症状に合わせて使い分けるのも一つの方法です。

当帰芍薬散 vs 芎帰調血飲第一加減|補うタイプの使い分け

どちらも血を補う女性の処方ですが、対象が異なります。

  • もともと血虚・水滞体質、日常的な体質改善 → 当帰芍薬散
  • 産後・更年期で気血消耗がみられる → 芎帰調血飲第一加減

当帰芍薬散は「血虚+水滞」に、芎帰調血飲第一加減は「気血の両方の消耗+気滞」に対応します。特に産後・更年期という気血を大きく消耗する時期のPMSには、補う力が強い芎帰調血飲第一加減が向きます。授乳中も服用できるのもポイントです。

PMSの漢方薬の選び方|失敗しない3ステップ

ここまでの内容を踏まえて、ご自身に合う漢方薬を選ぶための実践的な3ステップをご紹介します。

STEP1:メインの症状を1つ絞る

PMSは症状が多彩ですが、まず「一番つらい症状」を1つ絞り込みます。

  • イライラ・情緒不安定 → 加味逍遙散
  • 怒りっぽさ → 抑肝散
  • 気分のふさぎ・吐き気 → 半夏厚朴湯
  • むくみ・めまい・冷え → 当帰芍薬散
  • 生理痛・下腹部痛・肩こり → 桂枝茯苓丸

STEP2:体質(体力・冷え)を確認する

次に、体力と冷えの有無で絞り込みます。

  • 体力あり・実証タイプ → 桂枝茯苓丸
  • 中くらい → 加味逍遙散・抑肝散・半夏厚朴湯
  • やや虚弱・冷え性 → 当帰芍薬散
  • 気血の消耗(産後・更年期)→ 芎帰調血飲第一加減

STEP3:ライフステージを確認する

最後に、ご自身のライフステージで最終判断します。

  • 10〜30代 → 加味逍遙散・当帰芍薬散・桂枝茯苓丸(三大婦人薬)
  • 怒りが強い時期 → 抑肝散を追加
  • 吐き気・ふさぎが強い時期 → 半夏厚朴湯を追加
  • 産後・更年期 → 芎帰調血飲第一加減

選び方のコツ

PMSの漢方薬は「メインの症状」と「体質」で選ぶのが基本です。まず三大婦人薬(加味逍遙散・当帰芍薬散・桂枝茯苓丸)から自分に合うベースを見つけ、精神症状が強い時期には抑肝散や半夏厚朴湯を追加するという使い方もあります。生理周期に合わせて2〜3か月継続すると、少しずつ変化を感じやすくなります。

  • 迷ったときは漢方薬剤師に相談
  • 症状が変わったら処方も見直す
  • ひどいPMS・PMDDの疑いがあれば婦人科・心療内科へ

PMSにおすすめの食べ物・生活習慣・ツボ

漢方薬とあわせて、日々の食事・生活・セルフケアを整えることで、PMSになりにくい体質づくりをサポートできます。

おすすめの食べ物|香りの良いもの

PMSの症状の多くは「気滞(気の巡りの滞り)」が原因です。香りの良い食べ物には気を巡らせる働きがあり、イライラ・胸の張り・消化器系の不調を和らげる助けになります。

  • 紫蘇(しそ)
  • 薄荷(ハッカ)
  • 春菊
  • セロリ
  • ジャスミンティー

これらの香味野菜や、ジャスミンティーのような香りの良いお茶を、生理前の時期に意識して取り入れてみましょう。

おすすめの生活習慣|肺を使って気を巡らせる

PMSの症状の多くは気滞が原因のため、気を巡らせることが重要です。漢方では、気を巡らせるには「肺をしっかり使う」ことが有効と考えます。

  • ジョギング
  • ウォーキング
  • スイミング
  • 深呼吸(時間がないときにも)

肺をしっかり使う運動や、深呼吸をするだけでも気は巡っていきます。生理前の重い時期こそ、無理のない範囲で体を動かしましょう。

おすすめのツボ|三陰交(さんいんこう)

三陰交は、内くるぶしの一番高いところから指4本分上、すねの骨のすぐ後ろにあるツボです。「肝」「脾」「腎」の3つの陰の経絡が交わる重要なツボで、生理不順・冷え・消化器系の働きを整えます。ゆっくり押したり、温めたりすると女性の不調全般に助けになります。

漢方薬を選ぶときによくある質問

Q. ピルと漢方薬は併用できますか?

基本的に併用可能です。ピルで排卵を抑えつつ、漢方薬で体質を整える方もいらっしゃいます。「ピルを飲んでいるが症状が完全には取れない」「ピルが合わない・副作用が気になる」という方の選択肢になります。必ず処方医と漢方薬局の両方に併用していることをお伝えください。

Q. 命の母と漢方薬の違いは何ですか?

「命の母A」は複数の生薬とビタミン・カルシウム・タウリンなどを配合した女性向けの一般用医薬品です。手軽に始めやすい反面、症状や体質に特化した処方ではありません。漢方薬は「あなたのPMSのタイプ」に合わせて処方を選ぶため、より的確なアプローチが可能です。命の母で改善しない方や、症状が特定できている方は漢方薬をおすすめします。

Q. 複数の漢方薬を併用してもいいですか?

PMSの漢方薬同士の併用は、薬剤師の判断のもとで行うことがあります。たとえば加味逍遙散をベースに、生理前1週間だけ抑肝散を追加するといった使い方もあります。自己判断での併用は避け、専門家にご相談ください。

Q. PMSは生理の何日前から起こりますか?

PMSは、一般的に生理開始の3〜10日前から症状が出始め、生理が始まると軽減または消失するのが特徴です。個人差が大きく、排卵後すぐ(生理の約2週間前)から症状が出る方もいます。この時期に合わせて漢方薬を集中的に使う方法もあります。

Q. PMDD(月経前不快気分障害)にも漢方薬は使えますか?

PMDDはPMSより症状が重く、精神症状(気分の落ち込み・怒り・絶望感)が中心の疾患です。まずは婦人科・心療内科での診断・治療が基本になります。漢方薬は補完的に使うことがあり、抑肝散や加味逍遙散、気血を補う処方などが用いられます。医療機関と併用する形でご相談ください。

Q. 漢方薬はどのくらいで効きますか?

PMSの漢方薬は、2〜3周期(2〜3か月)継続すると変化を感じる方が多いです。生理周期に合わせた治療になるため、短期間で判断せず、じっくり継続することが大切です。ライフステージ(産後・更年期)によっても効き方が変わります。

Q. 効果を感じない場合はどうすればいいですか?

3か月継続して変化を感じない場合は、タイプが合っていない可能性があります。症状や体質を見直して別の処方に切り替えるか、薬剤師に相談して調整しましょう。症状が悪化する・日常生活に支障がある場合は、婦人科・心療内科の受診も検討してください。

自分に合う漢方薬がわからない方へ

ここまで読んでも「複数のタイプにまたがっている気がする」「セルフ診断では決めきれない」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。

PMSは個人差が大きく、同じ症状でも体質やライフステージによって最適な処方が変わります。当店では、症状の経過・体質・生活習慣を丁寧にうかがった上で、お一人おひとりに合った漢方薬をご提案しています。

  • LINEでの相談に対応
  • 粉薬・錠剤・煎じ薬から選べるプラン
  • 生理周期・体調に合わせて配合を調整
  • 継続的なフォローで体質改善をサポート

PMSは、漢方薬と生活習慣の見直しを組み合わせることで、少しずつ穏やかな毎日へと近づけていける症状です。生理前のつらさを少しでも楽にするお手伝いができればと思いますので、お気軽にLINEからご相談ください。

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